帰郷 下
「、アンタって、くどいようだけど本当に結界はるのは超へただな、だんなに教わんなかったのかよ?」
ぼんやり料理中のはカンクロウの声がいきなり背中から聞こえて来てびくっとする。
もうカンクロウの来る時間だったのだ。
彼は意外にも時間に正確で、サソリと同じだった。
‥‥たわいない話をしていると忘れてしまうが、カンクロウはこの里で上忍なのだ、それなりの実力があるという事実を再認識する。
「結界は‥‥」
常に追われる暁のメンバーとしては通常の結界では間に合わない。
サソリは決してに任せる事はなかった。
だから、自分はこの術はよくは知らないのだと、のど元まで出かかったが飲み込んだ。
なんだかカンクロウ相手にサソリとの過去を話したくなかったのだ。
なんでだろう、今までは別に平気だったのに。
そんな気配を感じ取ったのか取らなかったのか、カンクロウはのんきにというか、ずうずうしく鍋の
中身をチェック。
「あ、肉じゃが発見!
ゴチしてよ、腹減ってんだ、昨日から任務でなんも食ってないし」
気取らなさになんだかほっとする。
実はここの所連日事情聴衆が続いて、やや精神的にまいりかけていたところだったのだ。
「しょうがないわね、いいわ、どうせ作りすぎちゃったからごちそうしてあげる。
お礼は皿洗いでいいわよ、でも前払いで頼むわ」
「げ〜っ、この異様な量はなんなんだよ、アンタいったい何人で住んでんだよ?」
カンクロウが悲鳴に近い声をあげる。
知らんぷりで料理を続けていたら、がしゃがしゃと皿洗いを開始した音がする。
フン、料理なんてあんまりしなかったし、移動してばかりで洗う必要のある皿なんて使わなかったからね。
鍋をかき混ぜながら、過ぎた日々に勝手に思いが飛ぶ。
もう忘れようとしているのに、忘れたつもりでいるのに。
「‥‥‥!‥‥‥!!」
はっと気がつくと、カンクロウが心配そうに顔を覗き込んでいる、いや鍋をか。
「焦げるじゃん、ボーっとしてるから」
「ごめん‥‥」
いつの間にか汚れた皿の山は姿を消して、食器棚に整然と皿が積まれている。
「‥‥なんか、煮詰まっちゃったかも‥‥」
「ま、兵糧丸よかいいんじゃないの」
フォローになってない。
「まあ、苦かったら、デザートにとっておいた団子あげるから」
「‥‥もう食っちゃった」
「ええっ」
「だって、食べて下さいといわんばかりに冷蔵庫でおれを見たからさ」
「団子があんた見る訳ないでしょ、ったく!
まずくても残すんじゃないわよ!」
「はいはい、頂きま〜す」
ご機嫌斜めの年長女性のあしらいは慣れたものだ。
そして遠慮という文字はこの男の辞書にはないらしい。
そうが感心するほどぱくぱくとカンクロウは豪快に皿の中身を片付け、さっさとおかわり。
「‥‥よく食べるわねえ」
「成長期だからな」
「まだデカくなるつもり?充分なんじゃないの」
「フン、俺が予定組んでもその通りにいかないだろ、こればっかは。
止まる所で止まるさ」
傀儡師と言ってもいろいろねえ、と妙な所で感心する。
時間にうるさいところは一緒なのに、となんだかおかしい。
サソリはとにかく何事も計画を立ててからだったな‥‥と考え出してはっとする。
また、アイツのことを考えてる。
もう忘れたいのに、忘れるつもりでこの里へ戻って来たのに、最近はかえって思い出す事が多い。
‥‥カンクロウのせい?
全く違う人間なのに?
同じ傀儡師というだけでこんなに簡単に苦い記憶を呼び覚まされてしまうのか。
「悪いけど、食べたら‥‥‥帰ってくれない」
カンクロウが顔を上げる。
心なしか傷ついたように見えた、がそんな気配は一瞬にして瞳から消え、いつものふてぶてしい笑みが浮かぶ。
「ああ、邪魔したじゃん。
散歩はいいのか」
「いいの、ちょっとこいつの具合も良くないし、今日はさぼるわ」
「そ。
次からはもうちっとマシな結界張れよ、あんたのこと狙ってる奴がいないとは言えないんだしな。
今日のところは俺が張り直した。
肉じゃがごっそさん。
そういや、今日は吠えられなかったな」
部屋の片隅でうとうとしている犬の頭を一撫でして、カンクロウは来た時同様に瞬時にして姿を消した。
なんとなく後味の悪い思いをしながら、食器を片付け始めたの目に、巻物が目に入る。
「忍者のくせに忘れ物してどうすんのよ‥‥」
見れば結界についての教則用の巻物だ。
カンクロウがわざと置いて行ったに違いない。
「‥‥おせっかい」
舌打ちをしながらも、巻物を手に取る。
はサソリと一緒にいて、見よう見まねでいろいろな技術を身につけてここまで来た。
しかしところどころ抜けている所があり、カンクロウはめざとくその度指摘してはいろいろアドバイスしてくれている。
その開けっぴろげな傀儡部隊へのスカウトも、彼が傀儡を心底好きでやっているのが分るだけに無下にすることはできなかった。
彼といるとサソリからなんとか新しい技を盗もうと必死になっていた頃の自分を思い出す。
がサソリと過ごす長い時間の中で、次第に彼を慕っていった事はまぎれもない事実だった。
敵だというかたくなな思いと平行して、自分を保護してくれる親代わりの者への思慕の念、
術者としての彼への尊敬の念、やがて異性としての憧れが形を取り始めた頃‥‥
置き去りにされた。
目が覚めて突然ひとりだと悟ったときの喪失感は彼女の中に深い傷となって残っていた。
もう、誰も信用できない。
そう思って生きてきた。
スパイとして片付けられた両親の事も、サソリの事も忘れてしまおう、と。
なのに。
ここへきて、自分の中でカンクロウの存在がどんどん膨らんで行く。
その一方でサソリとの過去が整理できないままで流されて行く事を拒否する自分がいる。
二つの思いに板挟みになりながらは眠れない夜を過ごした。
翌日、いつもの時間に迎えに来たカンクロウの表情が冴えない。
何を話していてもなんとなくうわの空だ。
犬も心配そうにカンクロウの顔を見ている。
「どうしたのよ?カンクロウらしくない、なんか変よ」
「‥‥‥アンタの監視役は今日で終わりだ」
「‥‥どういうこと」
「結果が出ないから、他の人間に変わらせるってさ」
「結果が出ないって‥‥」
「要するに、が本当に傀儡師としてつかえるかどうかも分んねえままだし、暁の新しい情報源としても俺じゃらちがあかないってことらしいぜ」
「‥‥わかった、じゃ私の腕を見せれば‥‥」
「そんな必要はない。
要はあんたにやる気があるかどうかだけ、教えてくれればすむことだ」
「なんでよ、出来るか出来ないかなんてどうしてわかるのよ」
「俺が上のモンにばらしてないだけであんたの腕はとっくに確認済みだからさ」
「ちょっと待ってよ‥‥」
言いかけて遮られる。
「その犬、傀儡だろ。
そこまで本物と変わらない動きさせるのは、なまじっかな腕じゃ無理だ。
しかも相手に操ってる事を気取られないようにやってんだから、たいしたもんだよ」
「知ってたの‥‥。
なら、隠してもしょうがないわね。
‥‥なついてた犬が死んじゃって、私があんまりしょげてたもんだから‥‥‥サソリが傀儡にしたの。
私が必死で傀儡術をものにしようと修行し出したのはそれからよ」
予想はしていたが、また一つ、とサソリの自分の知らない過去を見せつけられたようで不愉快になる。
「サソリは‥‥冷たいような、無関心なような、それでいて放りっぱなしにはしなかった。
必要なことはちゃんと教えてくれてたわ、今にして思えば。
傀儡術は強制はしなかった、でも私が盗み見しても平気だったし、犬を使って彼に攻撃を仕掛ける度、
あっさりかわしながらもどうすればいいのかってことは見せてくれたわ。
実戦でおぼえる事って多いから」
「サソリ相手に攻撃しかけたのか?!」
「まあね、そこそこ出来るようになってからは‥‥親の事もあったし‥‥長く一緒にいれば喧嘩もするわよ‥‥もちろん育ててくれたのはサソリだから、そこらへんは自分でも迷いがあったけど。
ま、ほとんど歯が立たなかったわ。
練習代わりにわざと挑発してたのかもね。
迷ってる奴が俺に勝てるわけない、ってよく笑われた。
で、サソリが本格的に暁で活動を始める時に、置き去りにされたの」
「置き去りにされた?
まてよ、はサソリとずっと一緒だったんじゃなかったのか」
「違うわ。
彼が暁で活動する下準備してた間、生きて行く術を教えてもらっただけよ。
傀儡術もひっくるめてね。
だから、ここんとこの事情聴衆でも暁捜索に役立つ情報なんかほとんど提供できなくて‥‥」
どうせ、情報を隠してるんだろう。
スパイの子供は親と同じだな、所詮信用なんか出来ない。
そんなふうにに対して尋問官が言ったのだろうことは想像に難くない。
里出身者で別に抜け忍だった訳でもなく、連れ去られた事は確かなので、犯罪者にするような拷問等は行われてはいなかったが、言葉の暴力は野放しに違いなかった。
「置いていかれた時はどうしても納得できなくて‥‥今なら、厄介ごとに巻き込まれないようにしてくれたんだって分るけど。
その当時は捨てられたとしか思えなくて。
だから、私もサソリを追って、追って‥‥そのうちにだんだん、なぜ置いてかれたのかわかってきて、あきらめがついたころに砂の捜索隊と鉢合わせしたのよ。
サソリが死んだってはっきり知ったのはその時。
風のたよりでそれらしい事はきいたけど、信じられなかった」
「なんで、砂に戻ろうと思った?
サソリも死んじまってるし、砂へ戻った所で‥‥」
「待遇は分ってただろうっていうんでしょ?
ええ、分ってた。
でも、一人で渡り忍者をするには実力が足りないって、しばらく放浪するうちに痛感したわ。
‥‥結界も満足に張れないじゃない」
話を聞いていてカンクロウは確信した。
サソリはわざと中途半端な教え方をしたのだ。
自分とずっといっしょにいて、これだけの才能をもったなら、完璧に仕込む事だって出来たに違いない。
だがそうしなかった。
意図的に自分の弱さを意識させ、砂へ戻るようにしむけたのだ。
‥‥抜け忍や渡り忍者の行く末なんて知れている。
たとえそこで生き残っても、孤独な栄光があるだけ。
暁のようなテロを志す集団に属しているならそれもいいだろうが、ある意味狂気で繋がった集合体だ。
をそこへ放り込む気等サソリにはなかったのだろう。
生き抜いて行くのに必要充分なだけの実力を身につけさせて、故郷へ戻したのだ。
ちくしょう。
抜け忍のくせに里の事なんかほっとけよ!
自分の殺した相手の子供の将来なんか気にしやがって!!
「カンクロウ?」
「なんでもない。
今の話は俺から上層部へ伝えとく。
これ以上ネチネチ、知らない事で腹を探られる事もなくなるだろうからな。
んで、傀儡部隊に入るのか入らないのか、どうすんだよ」
急にぶっきらぼうになったカンクロウには戸惑う。
サソリとの話で気を悪くしたのだろうか。
だが、これが事実なのだ。
唇を噛み締める。
また、一人になってしまうのか。
犬が「きゅーん」とないて、へよりそったその時だ。
「やめろよ!犬にあんたの気持ちを代弁させてどうすんだよ!
そいつは傀儡なんだ、あんたがあやつってるだけだろ?
一人芝居だっていい加減気づけよ!?
今までは仕方なかったかもしれないけど‥‥
もうあんたは里へ帰って来たんだ。
心を閉ざしたままじゃ帰って来た意味がねえじゃんか。
いっしょに戦う仲間はいるんだ‥‥あんたが心を開きさえすればな」
カンクロウの目がまっすぐの瞳を射た。
「今夜、俺は海岸の警備に当たってる。
単独任務じゃないけど、一人の守備範囲が広いから、他の奴に話を聞かれる心配はない。
返事、まってるぜ」
カンクロウはおこったようにまくしたてると姿を消した。
あとにはと犬が取り残された。
*********
沿岸で見張りをしているカンクロウのところへが姿を現したのは夜中をまわった頃だった。
「‥‥遅いから来ないかと思ったじゃん。
犬、つれてこなかったのか」
「‥‥連れてると自分の気持ちを言えなくなるって、あんたがいったんでしょ」
「まあ、な」
暗い浜辺に打ち寄せる波の音が響く。
「なんか、こんなとこに来るのは久しぶりだわ‥‥」
「‥‥サソリといろんなとこ行ったんだろ、海ぐらい見なかったのか」
ついいやみったらしく言ってるのが自分でも分って余計腹立たしくなる。
でもはそれには気がついていない様だ。
「そりゃ見たけど、一人になってからは、ね。
すぐ身を隠せる場所がないとやばいじゃない」
のサソリと別れてからの年月の苦労が忍ばれた。
「‥‥で、どうするんだよ」
「傀儡部隊でしょ」
「ああ」
「‥‥」
「あんたの親がいたから迷ってんのか」
「‥‥なんでわかったの」
「口の悪い連中があることないこと、噂を広めてんじゃないかって、心配なんだろ。
傀儡部隊は2代目とか多いからな。
チビのころからやらされるからどうしたって新入りは少ないし」
「‥‥それが入れって勧誘する人間の言うセリフなの」
「嘘つくのはやだからな。
‥‥俺だって先代の息子だからってんで、さんざん嫌み言われたぜ。
おやじは傀儡の専門じゃないし里が一時混乱したのは4代目のせいだ、とかなんとかな。
でもな、そんなのは戦闘で一発決めたらしまいだ、結局の所実力がものを言う世界じゃん。
要は、前も言ったけど、あんたがどうしたいかだ」
傀儡術。
両親が、そしてサソリがに伝えようとした忍術。
今自分からこの術をとったら何が残るのだろう。
「はいるしかないわよね‥‥」
「そうじゃない、あんたの意志がどうか知りたいんだよっ」
いつになく強い語調のカンクロウ。
「どう違うってのよ?!
あたしに他にどんな道があるっての?
状況から進む道を決めたらいけないの?」
いらいらとも言い返す。
沖の様子を偵察しながらカンクロウが続ける。
「逃げ道を持ってる奴はいざって時、頼りにならねえからな」
「どういう意味よ」
「そうだろ、まわりのせいで仕方なく部隊に入った、ってな奴は、状況がかわればしっぽ巻いて逃げる可能性大じゃん。
自分で決めたなら逃げられない、自分を裏切る事になるからな。
それぐらいの覚悟なしに忍者なんかやってられるもんか」
「‥‥‥」
確かにサソリについて行くと決めたのは自分だった。
だから、どんなにつらい道中でも歯を食いしばって耐えた。
「は、親が死んだ時、サソリが死んだ時、ちゃんと弔ったか」
唐突にカンクロウが聞く。
「‥‥砂忍は泣かないもんでしょうが」
カンクロウの意図が分らず、戸惑い声でが返事する。
「そう言う意味じゃない。
心の中で整理をつけたのか、ちゃんと別れをいったのか、ってことじゃん」
答えは否。
何かうまく行かないと心の中で彼らを非難する事で苦しさを転嫁してきた。
彼らのせいで、今の状況になったのだ、自分のせいじゃない、と。
だから、彼らがいなくなってしまうと困るのである。
それは甘えの裏返しでもある。
カンクロウが言った。
「弔いってのは、残されたものの気持ちの整理をするためにあるんだと俺は思う。
は自分の親が死んだときも、サソリが死んだときも、連中が死んだ事を納得しないまま今まで来てる。
自分の中にいつまでも飼ってるんだ、盾になってもらうためにさ。
そんなの傀儡と一緒じゃん、あんたが幻にすがってるだけだ。
ちゃんと過去を清算しない奴に未来なんかない」
「‥‥忘れろって言ったって‥‥そんなの、無理よ‥‥」
「そうじゃない。
にとって、親もサソリも大事な人だったんだろ。
忘れる必要なんかない。
だけど、死んだ人間にいつまでも頼ってると自分を見失う。
決めるのは自分だってしっかり認識しないとだめだ」
彼らはもういない。
これから先の道は自分が選び取る道なのだ。
「ゴホン」
カンクロウが咳払いをして言う。
「言っとくが俺は、サソリなんかダイッ嫌いだ。
の育ての親に悪いけどな」
今までの冷静な話し方とは打って変わって、嫌悪感むき出しのカンクロウの物言いに、思わず吹き出す。
「でしょうね」
「あんなすかした野郎に負けたなんて、けったくそ悪くて超ムカつくぜ。
戦闘中も、いかにも先輩ヅラしやがって。
な〜にが『筋はいい』だ、偉そうに!」
でも、とは思う。
あのサソリがそう言ってほめたなら、あんたは本当に筋がいいのよ。
出会いがそんな風でなければいい師弟になれたかもしれないのにね。
しばらく空を見上げていたが、カンクロウのほうへ向き直って告げる。
「もう少しだけ時間をちょうだい。
気持ちを整理したいから」
「わかった。
明日からあんたを迎えに行く事はしない。
傀儡部隊に入るなら、いつもの時間に傀儡部隊の演習場に来な。
今日までは副隊長に任せてたけど、そろそろ俺も戻らないとマジでやばいからな。
上役に何言われるかわかんねえよ」
「‥‥任務だっていってたじゃない」
「まあ、そうだ。
ちょっと個人色が強かったけどな。
副隊長も、もう言い訳の種がつきたみたいだし、俺がいない理由の」
あきれ顔のにニヤッと笑うカンクロウ。
「さ、もう帰りな、ちゃんと結界張れよ!」
「分ってるわよ!」
なんて男だろう、と帰路あきれながら、そのふてぶてしいまでの逞しさに思わず失笑する。
‥‥サソリが見逃したはずだわ。
**********
数日後。
「‥‥来たわよ」
演習場の入り口にもたれていたカンクロウにが声をかけた。
「新入りか。
お犬様の護衛付きの」
「フン、偉っそうに、カンクロウが部隊長なんて隊員がかわいそうね」
犬が初めてのときのようにカンクロウに歯をむき出してウ〜ッと唸る。
「おっかねえな、ったく。
どんな仕込みがあるんだか聞き出しときゃよかったぜ。
へっ、でもな、部隊長ってのはさ、実力以外に全体を把握しないとできねえんだよ。
個人プレーばっかのは、腕前は上忍でもりっぱな下忍じゃん。
ちょっとお年だけどな」
「この野郎!」
「ワンワンワンワンッ」
「おお、こえ〜っ。
さ、みんなに紹介するから行くぜ」
「了解、隊長殿!」
「ワン!」
両親とサソリへの思いを胸には里へ戻って来た。
そしてカンクロウに背中を見守られながら、砂の一員として新しい一歩を踏み出す。
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蛇足的後書:弊サイト31523(サイコー兄さん!!)キリリクでございました。
いや〜、こんなどつぼなダジャレキリバン頂いたらやらないわけにはいきませんよ!!
気になるお題は『砂忍だった親を幼い頃サソリに殺され、誘拐されて傀儡師の後継者として育てられたが(サソリを恨みつつ)、
サソリ死後、打倒暁のため砂隠れの傀儡部隊に志願してきた凄腕傀儡師』でございました。
カンクロウドリといいながら、なんか、かな〜りサソリの旦那の影が‥‥しかもちょっといい人過ぎ(笑)?
長過ぎるのですが、力つきました(^^;)、ごめんなさい!
vinoverdeさんのみお持ち帰り可能です、素敵なリクをありがとうございました!!