木の葉で非常勤講師:4時限目&給食
調理実習編 

「え、今日は食堂休みなんすか?」
寝耳に水である。
アカデミーで授業はないだろうと踏んだ食堂のおばちゃん達はさっさと有休消化にはいってしまったというのだ。
そうでなくともてんやわんやの混乱のさ中、これだけの人数の昼食を急にこしらえてくれるところなどない。
5代目はあっさり言った。
「いいじゃないか、せっかく砂の講師の方々にお願いしてるんだ、調理実習でもやれば一石二鳥だ。
ひょっとしたら、何か砂名物でも作ってもらえるかもしれないよ。」
いや、あの女はあまり料理が得意そうなタイプじゃねえ‥‥
てなシカマルの心中は軽く無視され、ツナデの命令により、彼はありがたくないお知らせの伝令を仰せつかった。

木の葉アカデミー4時限目開始をつげるベルが鳴る。
疲労したアカデミー生達は、この授業さえ乗り切ればお昼だ、おいしいご飯を食べて一休みできる、とうつろな目を必死で開きつつ教室へ向かう。
「え〜と、さっきはカンクロウセンセーだったから、今度はテマリセンセーか、コレ‥‥」
木の葉丸が教室へ入ろうとすると、何やら騒がしい。
中にはテマリセンセーの姿はなく、シカマル先輩がいる。
「なんでシカマル先輩がこんなとこにいるんだ、コレ?
次はシカマルセンセーなのか、コレ?」
クナイを多用した地理の授業の模様をウドンから聞いてはいたものの、そこはオトコノコ、やはりキレイなお姉様には興味津々。
せっかくのチャンスを、いつでも会えるシカ先輩に奪われては我愛羅、カンクロウ、とここまでサバイバルしてきた意味がない。
そんな彼の心の中はお見通しといった感じでシカマルがからかう。
「おれじゃ不満そうだな、チビ葉丸、え?
せっかくだけど、授業なんてめんどくせーこと俺はやらねえよ。
5代目の伝言を伝えに来ただけだ。
次は調理実習やれってさ、自給自足の昼飯ってわけ。
ま、せいぜい頑張ってうまい飯つくれよな、あばよ」

一方で彼がテマリに助けられたことは周知の事実。
ませた女の子達にはこれほどいいカモはいない。
「あら〜、センパイ、そんなこと言わないで。
せっかくだから、テマリセンセーの手料理をごちそうになって行けばいいじゃないですか」
「だいたい、他の講師の先生とこに行かずにここへストレートに来たあたりからして、もうばればれですよ、センパイ!」
まずい状況になったことは別にIQが高くなくても分かる。
彼はきびすを返すと、君子危うきに近寄らず的発想で黙って部屋からでようとした‥‥
どんっ、入り口で誰かと鉢合わせ、おっと残念テマリではなく弟Aだ。
「なんだ、こんなとこにいたんじゃん」
あいかわらず、じゃんじゃんにぎやかだな、と思ったがそれはシカマルの心に留まり声にはならなかった。さすが中忍、刺激するとやっかいな相手をよくわかっている。
「あ、まだ帰ってなかったんだな、ちょうど良かった」
弟の陰から姉が顔を出す。
(なにがちょうどいいんだ‥‥?)
さきほどテマリに4時間目は調理実習を頼む旨告げたところ、すぐ戻る、と行って弟達の教室へ消えた。
シカマル的には先日病院で泣きっ面まで見られた手前、弱みを握られてる訳で、あまり長居はしたくなかった。
が、ぐずぐずしていたのは、
「ちょっと生徒をみててくれ」
といわれたからだと自分にいい聞かせつつも、それは半分も本当ではなかった、だろう。
が、砂メインを歌っている当サイトでこれ以上シカマルの心境について語るのは差し控えよう。
「‥‥お前も手伝え」ぬうっと姉の陰から弟Bが出て来た。
(なんなんだ、この姉弟は、中忍試験のときは仲悪そうだったのによ。
まるでマトリョーシカみたいに次々顔を出してきやがる)
シカマルが嫌な予感を振り払いながら聞く。
「何を、だよ」
「‥‥後輩の教育に貢献するのは中忍としてもやぶさかではないだろう」
(あいかわらず、ジジむさい言葉遣いだな‥‥3人の中じゃ一番年下のくせに)
我愛羅に読心術がつかえたら、シカマルは砂の餌食になったであろう。
「要するにこいうめんどくさい作業は人数が多い方が楽だって言ってんじゃん」
「冗談じゃない、何で俺が‥‥」
「やるのか、やらないのか、オトコだオンナだ、とこうるさい割にはっきりしない奴だな」
ずばっと切り込むテマリ隊長。
ここで逃げたら、もう一つ自分のイメージに汚点を追加することになる、と判断したシカマルは降参した。
「わ〜ったよ、やるよ」
教室の女子全員が、心の中で「しゃーんなろ〜っ」とガッツポーズを作ったことまでは、中忍といえども女心にはまだまだうぶな彼には分からなかったろう。

「で、どこでやるんだ、実習は」
テマリがシカマルに聞く。
廊下は大名行列さながらに、4人を先頭にぞろぞろあるく子供でいっぱいだ。
「こんなことめったにねえし、本物の厨房使えってさ」
「まったく、あんたんとこのボスは大胆だな。
‥‥実習って言うより、まんま仕事じゃないか」
テマリがあきれ顔で言う。
「ひょっとしたら、料理の担当がいねえんじゃないの」
結構いい点をついてくる黒装束。
黙っていてもどうせ、ばれるとふんだシカマルは正直に降参した。
「図星。
おばちゃん達がいねえんだよ、だから急遽、あんたたちにお願いしたって分けだ」
「‥‥木の葉も人材不足らしいな」
聞いてないような顔をして会話に急に参加してくる我愛羅。
「‥‥心配しなくてもうまい昼飯を作ってやる」
そういわれて、改めて心配になるシカ丸。
「アンタ、料理は得意なのか」
我愛羅に問うてみる。
「‥‥やったことなどない」
どうしてこんなに自信満々にふざけたことをいえるのだろうか、天才はやはり凡人には理解できねえ、とへんなことで感心するシカ丸。

そうこうするうちに一行は厨房についた。
「じゃあ、一応、みんなの希望を聞こうか」
えらく民主的なテマリ。
子供達は口々に好きな料理名を口にする。
「オムライス!」
「スパゲティ!」
「唐揚げ!」
「てんぷら!」
「サンドイッチ!」
「やきそば!」
「カレー!」
「砂肝!」
「ハンバーグ!」
「あのな、我愛羅にカンクロウ、今は木の葉のガキに飯つくるんだよ、わかってんのか」
テマリがぎろりと弟達を睨む。
「「俺たちもガキだも〜ん」」
うそぶく弟AにB。
テマリがハリセンをふりかざそうとするのを必死で静止するシカ丸。
こんな調理材料が山のようにあるところで暴れられたら大変なことになる。
対テンテン戦で会場が刃物で傷だらけになったのは、そのあと会場の修理をやらされた当時木の葉の下忍だったものならいやでも記憶にある。
「まあ、まあ、これだけ希望が出たんだ、そのなかから貯蔵庫にある食材にあうものをつくればいいじゃないか」
なんで俺が姉弟喧嘩の仲裁なんかしなきゃいけないんだ、と思いながらも中忍としてつい場をとりもってしまうシカ丸。
結局食材と照らし合わせた結果、唐揚げとカレーという、いささかカロリー面で問題のある組み合わせに決定した。

「んじゃ、4時間目の授業の担任につけ。
それが調理実習の班じゃん」
カレーがルーの都合上甘口になったことでご機嫌なカンクロウが指示を出す。
例の3人はモエギが我愛羅、ウドンがカンクロウ、木の葉丸がテマリにつくことになった。
「カレーはお前が担当してくれ、テマリ。
俺が唐揚げをやる」
「私たちはなにをするんですか〜」
モエギが寡黙な講師に代わって聞く。
「カレー用の肉がたりないから、買って来てくれ。
んで、なんか飲むもの、茶でも水でもいいけど用意してくれよ」
「ええ〜っ、私たちは作らないんですかあ!」
不満を声に出すと、我愛羅がふっと寂しげにもらした。
「‥‥あいつらは俺を仲間はずれにするんだ‥‥
料理に砂が入るとか言って‥‥」
その切ない独り言は、その場にいた我愛羅担当のクラスの女子の心をわしづかみにしたことは間違いない。
‥‥これが我愛羅の戦略とも知らずに。
「ひどい!先生、リベンジしましょう!」
「‥‥どうやって?」
「あの二人の苦手なもの、教えて下さい!」
調理室の片隅でごそごそ相談をする彼らを気にしている余裕はテマリにもカンクロウにもなかった‥‥。

さて、テマリ班。
調理台に並べられたジャガイモ、人参、タマネギの定番野菜。
子供達がなれない手つきで皮を剥き、おそるおそる切っている。
後ろで見ているテマリはあきらかにそのチンタラぶりにイライラ。
「もういい、私がやる」
包丁をひったくられ、内心先生の包丁さばきはさぞ鮮やかだろうと考えた木の葉丸は
(きっと先生がいつも切ってるんだろうな、ラッキーだ、コレ)
などと思っていたのだが、テマリ先生は包丁をぽいっと流しに置いてしまった。
「え?」
と思う間もなく
「カマイタチ!」
さすがに室内であの巨大扇子は振り回さなかったものの、ハリセンを日本舞踊のような鮮やかな手つきでさっと一振り。
野菜は見事に‥‥いびつにばらばらな形に切られていた。
「‥‥センセー、これって、かなり形がばらばらなんだけど、コレ」
おずおずと尋ねる木の葉丸。
「なに細かいこと気にしてるんだよ、男だろ」
(おれには文句付けたくせに、お前も男だ女だうるせーよ)
これは指を包丁できってしまった子供を手当しているシカ丸の心の声だ。
「どうせ煮ればわかるもんか。
それにカレーだろ、煮くずれた方がおいしいよ」
美しい先生はどうもあまり、細かいことには気を使わない大胆な性格の持ち主のようだ。

一方カンクロウ班。
横目でテマリ班の惨状を確認しながらの作業である。
「センセ〜、てつきいいですねえ〜」
うどんがほめてるのか、けなしてるのかどっちとも取れる声でカンクロウが鶏肉をさばくのを見ながら言う。
「フン、三人で持ち回りで食事当番してりゃうまくもなるじゃん」
答えながらも、さっさと切り分けていく。
「ほら、ぼーっとしてねえで、油に火つけろよ。
お前は肉に粉付けるの!」
2、3時間目の授業の時よりもずいぶん真剣な様子だ。
「ウドン、お前が揚げろ」
「ええ〜っ、油ってはねるからいやです〜」
軟弱なことを言うウドン。
「なんだよ、じゃあ、お前は」
次々指名して行くが、みな尻込みする。
「センセ〜がやってくださいよ〜」
「‥‥おれだって、はねるからやじゃん。」
これではいつまでたっても唐揚げは完成しない。
「しょうがねえな、カラスつかうか」
「センセ〜、そのままじゃ、カラスの服や髪に火がつきそうです〜」
けっこうこうるさいウドン君。
「じゃあ、どうしろってんだよ」
ちょっとイライラした調子でカンクロウが問う。
お腹がすいて来たのかもしれない。
「はい、おばちゃん達のユニフォームです〜」
カラスはマスクと手ぬぐい、割烹着を無理矢理装着させられ、なかなかアットホームな傀儡になった。
「な〜んか、決まんねえけど、仕方ねえな」
かなり離れたところでカラスをあやつるカンクロウ、よっぽど油跳ねがこわいのか。
しかし他の子達も同じようなもので一団となってカラスの箸さばきを観察する様はなにやらこっけいであった。

さて、我愛羅班はいいつけどおり、カレー用の肉や飲料などを調達して戻って来た。
テマリ班、カンクロウ班が奮闘する陰でなにやら楽しそうに作業をしている。
「な〜んか、楽しそうだねえ、お宅達」
特にこれと言った仕事のないシカ丸が覗く。
「‥‥ふふふふふ‥‥」
ただでさえ不気味な我愛羅が笑ったことで多少なりとも引くシカ丸。
が、さっきまで我愛羅を怖がっていたはずの子供達は彼を取り巻いて一生懸命作業中だ。
(どうなってんだ、一体?)
どうもこうも、こういう企みめいたことには子供は何を置いても参加するものだからだ。
「我愛羅センセ〜、絞って下さい〜」
「‥‥よし。砂瀑キュ‥‥」
でもここで絞っているのはどうやらレモンではないようだ。
「一体、何絞ってんだよ」
覗き込むシカ丸。
「内緒です!」
立ちはだかるモエギ。
かわいそうな我愛羅先生を守ってあげ隊の隊長だ。 
(なんだかわかんねえけど、まあ、ここまでよその里の忍者になつくもんかねえ)
ささっと誰かがカレーの方へ走って行って、肉を投下した模様だ。
「ハイハイ、んじゃ仕上がりを楽しみにしてるよ」
シカ丸はその場を離れた。

4時間目終了のベルとほぼ同時に料理が出来上がった。
自分たちで苦労して作った料理だけに楽しみも倍増だ。
「んじゃ、俺は5代目に料理を届けっから。
またな」
「いっただきま〜す♪」
子供達の楽しげな声を後にシカ丸は盆にのせられた見本品を手に火影執務室へ向かう。
ごていねいに、上には虫除けと称して手ぬぐいがかけられ、中が見えない。
「まあ、においからすれば、間違いなくカレーと唐揚げだな」
ノックして部屋へ入る。
「ああ、シカマルか、ごくろうさん。
お前も一緒にどうだ」
そういえば、腹が減った。
せっかくの火影の提案だ、ありがたく相伴させてもらうことにする。
カバーをとると、カレーに唐揚げ、それに‥‥なにやら野菜ジュースらしきものが。
「まあ、見た目は合格だな、味はどうかな」
いぶかしげに口に料理を運ぶツナデ。
シカマルも箸をつける。
‥‥
「かわったカレーだな。
シーフードかと思ったら、砂肝も入ってるぞ。
甘口にはどう考えてもふさわしくないなあ。
この野菜ジュースもほうれん草メインの野菜ジュースとは、栄養価は評価するが、繊維だらけでおせじにもうまいとはいえないよ。
唐揚げは、まあ、普通だが、ときどき糸みたいなのが入ってるな。
髪の毛じゃなし、一体なんだろう。
カリカリしてるて、けっこういけるけどね、春雨か?
ま、やっぱり、おばちゃんにはかなわないってことだな」
シカマルは調理室には戻るまいと決めた。
姉弟喧嘩の仲裁はもうごめんである。
が。
「さ、じゃ、悪いがこれ下げてくれるか。」
「え、俺がっすか?!」
「シズネも私も超忙しい身なんだ、頼むぞ。
感想も伝えといてくれ」
火影の命令は絶対である。
まさにめんどくさいことになったが仕方ない。
台風の目に向かって重い足取りで進む。
さぞかし大騒ぎをしているだろうと思ったら、意外に静かな調理室。
そ〜っとのぞくと、子供達はもう食事を終えて外へ遊びに行ってしまった模様だ。
シカマルが、俺も運動場へ逃げたいと思ったとしても責められはしないだろう、3人だけがそこに残ってにらみ合っている、この950ヘクトパスカルな状況では‥‥!
入らずに済ませたいと思ったシカマルだが、1対3で気付かれてしまったようだ。
「よう、なにこそこそしてんじゃん、中忍さん」
「どうだった、感想でも聞かせてもらおうか」
「‥‥ちゃんと完食しただろうな」
ケンカしててもチームワークはさすがだな、とシカマルは思う。
「火影様がありがとうってさ」
とりあえず逃げ切ろうと適当にごまかす。
「うそつくな、あの5代目がそんな殊勝なこというわけないだろ」
「どうせ味と具が合ってないとか言われたに決まってんじゃん」
「‥‥ジュースは繊維が多いとかな」
そこまで分かっていながら、何故聞く必要があるのだろうと苦々しく思うシカマルを尻目に、再度睨み合いが始まった。
「なんで甘口なんかにしたんだ!」
「ルーの数がそれが一番多かったんだって言ってんじゃん!」
「‥‥まったくだ、砂肝には辛口があう」
「そういう問題じゃない!
だいたい、我愛羅がへんなこといってガキどもをそそのかしたせいで、イカやらタコやらを食べなきゃならなかったんだからな!おえ〜、思い出すのも気持ち悪い」
律儀にテマリは大嫌いなシーフードを食べたらしい。
「まったくじゃん、おれだって、あんなまずいほうれん草ジュースは初めてじゃん」
「‥‥あれはジュースじゃない、青汁だ」
なるほど、あれをジュースと言わずに青汁と称せば、あれはあれなりに商品価値がでるのかと感心するシカマル。
「だーっ、青汁でもジュースでもほうれん草はほうれん草だ!」
「‥‥好き嫌いの多い奴が悪い」
「‥‥‥」
我愛羅の勝ち。
「あんたたち、嫌いなものもちゃんと全部食ったのか」
日頃母親に残すなと言われ続けていたシカマルは、つい口をはさんでしまった。
後悔先に立たず。
墓穴掘り。
一気に集中砲火を食らう。
「当たり前だろ、ガキに教える立場なんだからな!」
「だいたい、木の葉のガキはなってねえよ、結局俺が全部つくったようなもんじゃん!
カラスが油くさくなっちまったぞ!
チャクラの糸に引火しねえかハラハラしたじゃん! 」
「‥‥あんなに簡単に落ちるとは思わなかったぞ、甘いな」
弱冠一名、毛色の違う発言が混ざっているが、その全部が音程MAXで一度に耳に入って来たため、シカマルはそこまで聞き分けられなかった。
「悪い悪い、うちのアカデミー生はまだ、発展途上中だからな、まあ、長い目で見てやってくれよ。
ごっそさん、んじゃな!」
食器を投げ出すようにそこへ置くと、シカマルは逃げ出した。
「こらあ、男のくせに話は最後まできけ!」
どうも、テマリはシカマル相手だと変な口癖がでるようである。
「明日はちゃんと昼飯出してくれよ、木の葉にまで来て食事係はかなわねえよ!」
砂での生活ぶりがにじみ出る発言をかますカンクロウ。
「‥‥砂に有利なようにしっかり洗脳してやるから、楽しみにしてろ」
シカマルが我愛羅の問題発言を聞いていたかどうかは、彼に尋ねなければわからないままだ。

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蛇足的後書:はい、やっと4時限目&給食終了です。
シカマルは映画でもからんでるし、結構好きなキャラなので出演依頼いたしました。
我愛羅が2時限目の彼と別人になってしまっていてごめんなさい m(_ _)m、ま、どっちの彼もかわいいじゃんvv