『カンクロウ的特別任務』
「んじゃ、帰ろうぜ」
任務完了。木の上から観おろしている
に声を掛ける。
相変わらず鮮やかな手際で敵を始末して
顔色一つ変えないのは、女だてらに堂にいったものだ。
無言でカラスの横に降り立った
はかなりの使い手の忍。
オレとテマリとでスリーマンセルを組むこともあったし、オレもよく組まされて仕事する。
黒装束のオレと対を成すかのような
の白服は今、返り血で赤く染まって凄惨な雰囲気。
どっから見てもヤバイ二人組みってのが ちょっと気に入ってはいる。
加えて、俺は頭巾に隈取、奴はターバンのように髪を布で巻きこんだ上に顔半分が覆面で
見えるのは硬質な光りのデッカイ眼だけ。
「とっとと帰ろうよ。血なまぐさい」
殺しの仕事後によくいうよ。まぁコレ位じゃないとSランクは無理ってもんか。
二人して音も無く木を伝いながらの帰り道、
ふと気になってたことを聞いて見る気になった。
「なぁ
、お前ってさ、なんで顔隠してんの?」
「〜〜関係無いでしょうが?」とそっけない。
「まぁ いいけどさ。そのダボ服と覆面って・・やっぱ変じゃん?」
「ちょっと、自分の姿を鏡で見てから もう一度どうぞ。」
ぐっ・・・・返す言葉に詰まる。
いいんだよオレは。・・美学なんだからほっとけ。
ときた日にゃ休日でもそのまんまじゃんか。前に街中で見た事あるんだぜ。
「っつうかさ、お前日常でもそんなんじゃん。顔も隠したまま。若い娘がいいのかよソレで」
・・・じじむさい発言しちまった。
ヤバイ仕事の後に何とも暢気でバカな会話だが、張り詰めた神経を緩めるにはバカ話が一番じゃん。
「服ねぇ・・・あんま持ってないし」
「持ってないって おいおい・・」
やっぱ変な奴。まぁ面白くていいが。
「顔だって 無表情で気持ち悪い って言われたし」
「誰にだよっ?!」
他人事ながらオレはちょっとムッとした。とっさに弟の事が頭に浮かんだからかもしれない。
「育ての親。言葉のうえでね。」
そう言えばコイツ、子供の頃から一人暮らしって言ってたっけ。詳しいことなんか知らないけど。
「大体、Sランクこなしてんだから それなりの報酬貰ってんだろ?服くらい買えばいいじゃん」
「・・・いやみ? 面倒くさい」
「オレが何時いやみ言ったよ?」
「・・・・服が。」
話がみえねぇ。
「服が?」
「似合わないのっ。女物は特に胸も腰も余っちゃってさ」
げほっ。 おいおい、何てダイレクトな。 いや、
は元からこういう奴。 ぶっきらぼうだが何でも喋る。
・・・・思わず
を上から下までみおろしちまったじゃんか。
「ぐえっ!!自分で話ふっといて問答無用かよっ!」
いきなりの横からのパンチ。避けそこなって見事に入ったぜ・・・
立ち止まったオレを置いてさっさと先を行く
。
・・・確かに。なんつうか 平べったい? 真っ直ぐ? なんだよなぁ。
ダボ服のせいばかりじゃなさそうではあったが。
顔なんかはよく見ればアーモンド型のでっかい眼といい 覆面の下の鼻筋も通っていて悪くは無いはずじゃん?
・・と、いうのは女の子の事はお任せ!のラブマスター・カンクロウ様ならではの観察力。
他の奴ら誰もきづかないのかねぇ。
スピードを上げて楽々追いつくと
は特に怒ってるわけでもない。実にさばけててホント楽じゃん
「・・喉カラカラじゃん。どっか水場ないか?」 さすがにこの姿で店とかはヤバイしなぁ
・・・・なんつうか、ちょっと覆面の下に興味が出た(笑)ついでにダボ服の下も。
あ、エロい意味じゃないぜ?単なる好奇心じゃん。
オレ、好奇心旺盛だし。
だいたいコイツの殺しっぷり見てたらエロい想像なんか出来るかっての。
同期じゃないが、アカデミーから知ってるのに 思えばどんな顔か知らねぇ。
見た事あったとしても憶えちゃいない。
コレは一丁、探ってみるか。
コレも諜報活動の一環じゃん。
***
「家が近いけど 寄ってく?お茶ぐらい出せるよ」 とは
の言葉。
おお!好機到来。
調査の第1歩じゃん?
道筋を変えて ほどなく小さな一軒家に着いた。
「へぇ〜こんなとこに住んでたんだ」
感心してるオレに
「知らなかった?相方じゃないなぁ」
さっさと鍵を開けてる
についていきかけたが・・・・ちょっと待て。
かなり日も暮れてるし、いくら
とはいえ 女の一人暮し・・・
と、足を止めたオレを振りかえる
。
「どうした カンクロウ」
「あ、いやぁ・・・ホラ、女の一人住まいにこの時間って微妙じゃん?」
そう、一応オレも紳士だから。ガキじゃないんだし。
「遠慮するガラ?」と
。続けてスゲェ事を言う。
「カンクロウの女の好みっくらい知らないとでも?あ、もしかして 女なら誰でもいいくらい飢えてるとか?」
・・・コイツ本当に・・お前こそ遠慮がないっての。
まぁ 何回も組んで仕事してるうちに オレが色んなバカ話をしてるせいもあるんだろうが・・
「オレは女には不自由してないっつーの!!」
「ふ〜ん?モテモテでよろしゅうございますね。 もしものときはキッチリ半殺してあげるからご安心を。」
何が安心だよ? 確かに強いのはみとめるけどよ。
「っで、はいるの はいらないの」
ソコまで言われて入らないわけないじゃん。
憮然としてるオレを台所の椅子に座るよう促して自分はとっとと洗面所に消えた。
手を洗ってるらしい音を聞きながら
そこはやはり好奇心でキョロキョロまわりをみまわしちまったが
なんとまぁ・・・・本人そのもののようにシンプル(笑)
普通 女のこの部屋ってのは もっと こう・・ドリーミーなもんなんだけどなぁ。
返り血でゴワゴワだった上着だけ脱いで戻ってきた
とすれ違いざまに洗面所を借りる。
「・・なんだコリャ?」
洗面所に付き物の鏡が無いじゃん。
・・・? まぁいいけどよ。
戻ると
がお湯を沸かしていた。
テーブルには麦茶の入ったコップが出ている。
「いっただき〜」と一気に飲み干して
「っかぁぁ〜〜〜〜〜。」
オヤジのようなため息をついていると 腹の虫が鳴いた。(笑)
「まったく、元気な腹だなぁ。なんか食べる?」とは
。
「え、マジ?」
「造り置きのお惣菜程度しかないけどな」
この言葉、ちょっと意外じゃん。
「
料理なんかすんの?」
「失礼な。一人で住んでりゃ作らざるをえないでしょうが。」
と言いながらも冷蔵庫を開けてるのを 後ろから一緒に覗きこむと
なんと 意外や意外。
色んなタッパーやら何やらが並んでる。
「お米炊いてないから主食がないな。パンでもいっか。」
などとブツブツ言いながらジャムとパンをテーブルに放り出す
。
次々とタッパの中身を皿に出してレンジに入れていく。
・・あっという間に サトイモの煮っ転がしやら煮豚や なんやかやがテーブルに並んだ様は主婦顔負けじゃん。
オマケにいい匂い。
米が無いからパンっつうのがちょっと笑えるが。
さっさとパンにジャムを塗って食い始めていたオレは
さっそくイモの煮っ転がしをつまんで口に放りこんだ。
・・・ウマイ。ちょい濃い目の味付け バッチリ。ちぐはぐな取り合せはまぁ置いといて。
「ウマイじゃん!!コレ本当に全部作ってんのかよ?」
「休みの日に日保ちするのを作り置きしてる」
と自分はコーヒーを煎れつつ。
「あ、オレもコーヒー欲しい。」
「はいはい・・・・まったく。」
あ〜〜〜腹減ってたのよマジで。オレこういうのは遠慮しないじゃん。
・・・・・・とりあえず、メシに集中。
***
「相変わらずの早食い、お見事。」と
。
あらかた胃に収めてコーヒーを啜ってる俺に呆れた声。
ふと見ると
おっと!
、覆面はずしてコーヒー飲んでるじゃん。手元の報告書を見ながら。
よし、さりげなく観察。・・・・と、視線に気づいたのか
「何」とマジ顔。
「・・・べっつに普通じゃん?」
「何が?」
「か・お!」
オレが言うと さっさと覆面を引き上げたが、実際 傷跡とか痣があるでもなく。
布で髪を巻いたまんまでもあるからか、
ぱっと見、中性的。シャープな輪郭で整った顔立ちだからだろうか?
オレの好みじゃないが、客観的に美形といって問題ないだろうに。
「なんで?隠す事もないじゃん」
憮然としてる
。まったく理解できないぜ。
「・・・・嫌いだから。 顔見るの。」とソッポを向く。
「なんでだよ。別に見て落ち込むような顔じゃねぇじゃん。」
・・・・っつうか、普通ラッキーだろソレ。
「あ。もしかして 洗面所の鏡を外してるの ソレ?」
「ん〜大きい鏡はね。普段手鏡で充分」
ふぅ〜ん・・・若い娘が問題じゃんそれ。まぁオレが言う事じゃないけどさ。
で、結局提出用報告書の確認をしてから
の家を出たんだけど
かいま見た
の意外性と謎に興味が出てきた
ちょっくら 気合いれて
を観察してみよう。
・・・・・現在特定の彼女も居ないし・・・つまり、ヒマなんだな。基本的に(笑)
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後日、本部で会った
に俺は包みを差し出した。
「何コレ。」と怪訝そうな
。
「メシのお礼じゃん。 とりあえず、朝と夜2回っくらい使えよ」
「使う?」
ちょっと重みのある平たい25センチ角位の包みをしげしげ眺めてる
に
「じゃぁな」と手を振ってわかれた。
オレがプレゼントしたのは実は鏡。ちょっと大きめで机に置いて使うタイプだ。
木枠のきれいなのを選んでやった。
お節介だが 鏡見ないなんて どうしても解せないじゃん?
お年頃の女のこがソレじゃイカンと フェミニストのオレは思うわけ。(フェミニストは言いすぎか・笑)
それから5日ほど。ここしばらく
とは合ってなかったが
久しぶりに
を遠くから発見。
「おぉ〜〜い
!」
「げ。カンクロウ」
「んで、ちゃんと使ってるのかよ?」
答えが返ってこないじゃん。
「ちっと表情筋の動かし方練習するにはちょうどいいじゃんよ」
「げぇぇぇ?一人で百面相しろっていうの?」
「オモシロイじゃん。 故意に割ったり 捨てたりすんなよ!プレゼントなんだから。」
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・・・」
考え込む
。
コイツ おもしろいかも。
まぁ 好きなだけ悩めや!
***
久々に
と任務に入った帰り道。
Sランクだが、単なる要人の送り迎え。タルイ上に楽勝。
まったく、奴ら金あるもんだから くだらない事にこきつかってくれるじゃん。
昼過ぎには完了して
タラタラ歩きながら また無駄話。
「・・少しは練習してっか?」
「余計なお世話。いいんだよ忍は無表情でっ」 ムスッとする
つまり、幼少の頃、育ての親に「無表情で気持ち悪い」って言われた事でいたく傷ついたまんま
引きずってるってわけか。 相性の悪い大人に囲まれたせいだろうけど
確かに 小さな女のこが無表情だと怖いわなぁ・・・そうは言っても・・・・・
「・・・・お前さぁ、こだわってるけど それ言った育ての親ってどうせロクな奴等じゃないだろ?」
「ないねぇ」
「だったら なんでそんな奴等の言葉に縛られてんだよ。バカみたいじゃん。」
しまった?黙り込んじまった。 ああ、一応女のこなんだよ。傷つけちゃマズイぜ
「・・ところで
って どんな髪型なんだよ?その布の中。」
おっと。 話変えようとしたのに また口が滑った。
ヒマにあかせて
調査に力入れすぎ。
と、思ってると
は特に気にした様子もなく
「あ〜〜。そういえば そろそろ切らなきゃ」 だってさ。
へぇ そんな言葉はちょっと女のこっぽいかも・・・・
「カンクロウがくれた鏡のおかげで今度は切りやすいかもね。」
あーーーー、ちょっと待て。え〜と。
「
、真面目に聞くが」
「何」
「自分で切ってんのか」
「うん」
・・・・マジですか。
「美容室くらい行けよ!今日び 男だって美容室だぜ?!」
「へぇ?カンクロウも美容室なんか行くの?」
なんだよ、その呆れた眼は。無表情が聞いてあきれるぜ。
長さがあれば 揃えるくらいは自分でもできるだろうが・・と思うけれど
「で、
ってどんな髪型なんだよ?」
「・・真面目に答えるが」 と
。
なんか嫌〜な予感。
「・・・・・ざんぎり・・ってヤツ?」
オレは思わずその場にへたり込んだ。
調査どころじゃねぇじゃん。 どっか基本的におかしいぜ?
「へたり込むなって」と上から
。
「・・・・もう・・・・呆れて物も言えないじゃん・・・」
「美容室、嫌い。鏡だらけだし〜」
ああ、ソレか。なるほどね・・・・・・・で 済むかコラ!!
「どうやって切ってんだ?」
「?、こう・・左手で引っ張って、右手のハサミでジョキッっと。」
「・・信じられねぇ」
つぶやくオレにはおかまい無し。
「後ろとか結構むつかしくてさ。上手くやらないと自分の左手切っちゃって
血が出てるの気づかなくって いつのまにか後ろがスプラッター」
などと、自分でウケてる。
こいつ、本当に女か?何かの間違いじゃん?
結局。 本部で報告書を提出中の
に まってろと声を掛けて
購買に走っちまった。
だって 放っておけねぇじゃん?
オレ、本質が世話焼きなんだよ ったく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの姉と弟のせいでなっ!!
感心にも おとなしく待ってた
をひっつかまえて屋上へ拉致。
「ちょっと、なんなの」
面倒くさそうな声をあげる
。
「オレ様が髪を切ってやるじゃん」
「・・・カンクロウが?」
「自分で切るよりマシだろうがっ!」
仁王立ちで睨んでやったが 疑いのまなざし。
・・・・上等じゃん。クグツ使いの器用さをなめんなよ?
「オラ、とっとと覆面と頭の布とれよ」
「げぇぇ〜」 不服顔。
「鏡無いんだからいいじゃん。 顔だって見た事あるんだし、ホレ 向こうむいて座る!!」
と外側を向かせる。
ぜってー逃がさん!!なんかもう ここまできたら意地ってやつじゃん!
・・・ああ、思えば いつもこういうので姉弟にうざったがれてるんだよなぁ オレって。
さっき購買で買ったハサミやスプレー、ピンなどを取り出してると
ぶつくさ言いながらも布を解いた
。よしよし 素直じゃん。
オレに 不平や不満顔なんか効くかって。
大体、無表情で睨みつけられても怖くないっつうの。家には元祖がいるんだからよっ。
とっとと近づいて髪を検分。
へぇ、天然ウェーブ。長さは肩より長めだけど・・・・たしかに ザンギリだこりゃ。
櫛はすんなり通って感心。手入れはしてんのな。
「
、 お前さ 自分で思ってるよりスゲー事なってんぞ うしろ。」
ちょっと不機嫌ぽい声を出しちまったが
実は つややかな髪にちょっとドギマギ。 男にとって女のこの髪はドリームなんだよな(笑)
・・・・しかし
だしなぁ
スプレーで濡らしてブロッキングしてみる
「・・長さ、どうするよ?」
「・・・・・・・・適当。どうせ伸びるし」
・・あっそ。んじゃ 顎っくらいの長さにしとくかな。
ウェーブは予想外だがコレ位ならなんとかなるじゃん。
チョキチョキチョキチョキ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・チョキチョキチョキチョキ。
おっ!! なんかノッてきたぞ。 いいねぇ。
ちょっと量を梳いてみたりして。
「お客さまぁ?前髪はいかがいたしましょう」
「適当。」
・・あっそ。んじゃ切ってやろ。要望の少ない客じゃん?
オレが頭を持ってグイグイ動かすのでブツブツ言ってる。
スマン。 認めるがオレ、デリカシーってのはイマイチじゃん。
***
しばしの間をおいて
「おっし。いい感じになってきたじゃん。あと、仕上げな。
こっちむいてちょっと下向け。あ、眼に入ると面倒だからつむっておけよ」
「はいはい・・」
と言いつつもズリズリと体育座りのまま振り向く
。
バランスを見ながら ちょっと遠ざかってみたり 結構本職はだしだぜ。
前髪とサイドを調整して手でバサバサ払ってみる。
・・・うん。かなりイイじゃん。 さすがオレ。ざっとこんなもんよ!
体育座りの
の前にしゃがみこんで
なかなかの芸術作品にまんぞくしながら前髪をつまんで直していると
の声。
「もぉいい?」
あぁ、コイツずっと眼閉じてたのな。
「おう!!完成じゃん!!」
と宣言するや ぱっちりと眼を開けた・・・・・げげっ?!
体育座りの前にしゃがみこんだ態勢上、
至近距離と・・・少々上目使いの
。
・・げほっ!精神的カウンターパンチ。
!!お前それ、反則技じゃん?!?!
ウェーブのかかった髪がふんわりとシャープな輪郭を包んで
ちょっと長めの前髪の下に・・・・でっかいアーモンド型の瞳が。
怪訝そうな
に 思わず見惚れてた事に気づいてオレは1歩飛びのいた。
・・・・そんなオレにはかまわず さっさと立ちあがった
は肩に掛けてあった布をバサバサと掃って
さばけた様子で頭に巻きつけ始めた。
「あぁぁぁ〜〜〜〜ちょっ・・・ちょっと待てって〜〜〜〜〜」 マジかよ。
「もっ・・・・・・たいねぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・・・・。」
ガシャンと音を立てて金網に凭れて うめくオレを振りかえった
「だから言ったのに。布巻いちゃうから髪型関係ないって。 おつかれさま。」
と 器用に布を巻きつける。
覆面ももどして すっかり元の木阿弥じゃん。
・・・・・そういう意味で言ったんじゃないっつうの。
と、心の中でツッコミを入れる。 絶対、もったいないって。
オレの眼には
の柔らかな髪に取り囲まれた顔がやきついたまま・・・・
ええい。ハッキリ言えば
、ものすごく可愛い。 まぁ元々が美形だったんだけど 髪を降ろしたら・・・
げんきんだな と自分でも思うが 思っちまったもんはしかたないじゃん?
「お腹すいた」などと言いながら階段を降りて行く
の姿をそのまま見送って しばし・・。
・・ふ〜ん・・・・・・なるほどね。
ふふん。・・・・他の奴等は知らないってわけね、
の中身。
ククククク・・・・。結構楽しいかもしれないじゃん?
俄然、ダボ服も脱がせてみたくなったぜ!
きっとシンプルなワンピとかにあいそうじゃん。
知らず知らず ニマニマ笑いがこみ上げてくる。
さて、こうなりゃぁ 早速
改造計画に変更じゃん?
敵はちっと手強いが。
まぁ、オレ様の魅力をもってすれば・・・もとい、
オレ様の技術と綿密な作戦を持ってすれば さしもの
も きっと落とせ・・・ゴホン。・・変化するはずじゃん?
暮れかけた空に 大きくうなづくオレなのであった。
(完)
某Cさんから頂きましたカンクロウ夢です!
私ではまずない設定:上忍のヒロイン&”ラブマスター”カンクロウにまず興味津々、読んでわくわく、読後はヒロイン候補に諸手をあげて立候補!
私の髪もお願いします〜、きっと器用だと思いますから、彼は!
カンクロウ夢は自分で書いてるとやはりマンネリ気味になるので、新鮮な刺激を頂けて管理人は心地よいツボマッサージ気分を堪能させて頂きましたvv
書く人によって様々な挿入エピソード。
ここでは鏡が嫌いで、常備食をタッパーで冷蔵庫にたんまりためてるヒロインさん、
はさみを器用にあやつるおせっかいでレディキラーなカンクロウがとても印象的でした。
Cさん、素敵なドリームをありがとうございました!