*打ち水*
木の葉も猛暑である。
「暑いってばよ、修行どころじゃねえよ~」
暑さでへばるナルトにヤマト隊長が声をかける。
「じゃあ打ち水でもしたらどうだい」
「なんだってばよ、それ」
あきれたサクラが教授する。
「バカね、道に水をまくことよ、知らないの?
蒸発する時に気化熱で涼しくしてくれるのよ」
「ああ、あれね!
よっしゃ、エコにもなるし、やるってばよ!」
なみなみと水を満たしたバケツを持って、
勢いよく戸を開くとザバッと・・・・
前を通りかかったのはこともあろうに綱手だ。
ナルト、サクラ、ヤマト「うわっ!」
3人が息を飲んだ瞬間聞こえて来たのは友人思いの助っ人の声。
サイ「忍法、超獣偽画!!」
その他「やめろ~っ!!!」
派手な水音のあとにはずぶ濡れになった綱手。
墨のせいで見事にまだらに染まっている。
サイ「おかしいな、僕が出したのはホルスタインじゃなかったはずだけど」
その他 ・・・・・・・無言。血の気の引く音。綱手のキレた音も混じる。
『根』の教育はいったいどうなっているのかと
綱手はダンゾウに激しく問いただしたことだろう。
*閉じてお戻り下さい*