*多けりゃいいもんじゃない*

 

「こんなに久しぶりに出たってのに相変わらず人気たっけえじゃん」

ナルト九周年カラーポスター表紙に堂々センターで登場。

「ふん、尾獣を背負う事がどれだけ大変か考えればそれぐらい当然だ」

言いながらまんざらでもない表情の我愛羅。

「なんだよ、しかも人差し指なんか立てちゃってさ」

「バカめ、みんな尾の数だけ立ててるだけだ」

「んなことはわかってるじゃん、そういうことじゃなくてさ」

「・・・・じゃあなんだ」

「まあどっかの誰かみたく指一本で十分、てなノリはいいんだけど」

声をひそめるカンクロウ。

「どうせ一本立てるなら可愛くなくてもよかったんじゃねえの」

(可愛い、だろうか?)ちょっと気になる我愛羅。

「じゃあ・・・・サムアップ、とかか?」

「いやいや、こうやんの」

カンクロウは手を握って甲を我愛羅に見せながら中指を立ててみせた。

 

「お前には指一本もいらん、この下っ端が!!なんてこと我愛羅に教えんだ!!」

怒濤の勢いでその場に飛び込んで来たテマリにグーで殴られたカンクロウ。

指の数<鉄拳=怖い、と、目の下に誰かとお揃いのクマを作った『いらん事言い』のカンクロウは思いました。

 

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