「さあ、楽しんでいこうぜェ!」
  ショッカーモードに突入した飛段はノリノリで他のメンバーがくるのを待ち受けている。
リクリエーションの一環として懐かしい遊びをやろうということになった。
  だいたいが不協和音が多い暁のメンバー、子供時代の遊びなら、ということだったのだが。
「誰なんすか、カンけりなんて言い出したの」
  皆の後ろにすっぽり隠れて、そのくせ文句だけは言うトビ。
  「‥‥なら何か代替え案でもあるのか」
  相棒ながらどうしようもない野郎だ、もう闘争心むき出しか、
  と心の中ではトビに同意しながらもとりあえず反論する角都。
  「ナンニセヨ、コノアソビハヤバイヨネ」
  トビをかばうゼツ。
  「まあどんな遊びでもあいつならあの姿になるんじゃないの、ガキだもんね、うん」
  以前『ちゃん』づけで呼ばれ、いかにも可愛子ちゃん扱いされたデイダラがそっぽを向いて言う。
  「ったく、でかい図体してみっともない」
  クールが売りなサソリが言う。
  実は俺が鬼をしたかった、という思いは隠して。
  「‥‥」
  だんまりはイタチ。
  本当の所ルールをよくしらないのだ、早く暗部に入りすぎた優等生。
  「あのノリはなんか、木の葉の珍獣を思い出させますねェ」
  ややイライラ調子で言う鬼鮫。
「おいっ、なにいつまでもコソコソ話してる?
  そろそろ行くぜ!」
  待ちきれない飛段。
  遊びのはずなのだが‥‥彼のまもる陣地の周辺にはしっかり例の円陣がかかれていた。
  さあ、誰が一番にカンを蹴りにいくのだろうか??
*閉じてお戻り下さい*